2012年6月29日金曜日

アオシマ RZ50 10回目(外装)


外装はタンク~テールカウルまでが一体のパーツが左右と、
シート、樹脂製の給油口カバー、テールライトが別パーツです。
タンク、サイドカバーの別パーツ感が今ひとつであるため、
一度切り離して手を加えたほうがよかったかもしれません。
GSIクレオスのGXカラーの白で塗装後、同社スーパークリアーIIIを
吹いて研ぎ出しました。
デカールの品質はまずまずです。(再販される度に品質向上が見られます)


真上から。
キットでは、テールカウルのキーシリンダーを
デカールで再現となっていますが、それではあんまりなので、
穴を開けてプラ棒を削りだしたものをそれらしく埋めました。


キットで省略されているフューエルコックです。
プラ棒を削りだして製作しました。


フューエルコックはタンク内側にイモ付けしています。
一応サイドカウルが別パーツに見える様、削り込み&スジ彫りを
入れてみましたが、無駄なあがき感は否めません。


シートはカウルにWAVEの黒い瞬接で接着しています。
テールランプは下面がナンバー灯を兼ねているため、クリアーなのですが、
今回は塗り分けを忘れました。
もっとも、完成後はかんばって覗き込まない限り見えませんが……



2012年6月28日木曜日

アオシマ RZ50 9回目(ライト、メーター)

ヘッドライトの形状はそれなりに良いと思います。
上面のU状のモールドはメーターに干渉するので削り取ります。
ライトリムのパーツはパーティングラインの段差がすごいことと、
ライトボディとの間に段差が生じるので、プラ板を巻いて前すぼまりになる様
形を整えます。






メーターケースは良い出来ですが、表面に荒れとうねりが見られるので、
面を綺麗に慣らしてそのまま用いました。
メーターの奥行きが足りない様に感じるので、一度くりぬくのも良いかもしれません。
スピードメーターは規制前の90km/hスケールです。
メーターレンズはエナメルクリアーを厚めに流して再現しました。


2012年6月27日水曜日

アオシマ RZ50 8回目(フロント周り)

このキットの欠点の一つが、アンダーステムです。
キットではフロントフォークのインナーチューブにダイナミックな段差があり、
そこにアンダーステムを接着となっていますが、
完成後もインナーチューブの段差がかなり目立つ作りとなっています。
また、アンダーステムの抜きテーパがきつめなため,
そのまま組むにしても擦り合わせが必要です。



キットのアンダーステムパーツ修正はかえって面倒に感じたので、
1mmプラ板からスクラッチしました。
それに伴い、ホーンのステーもプラ板で作り直し。
ホーン本体はキットパーツを利用しました。
左端に移っているのはメーターギアです。
キットではフロントホイールと一体で、
ケーブルはフロントフォークのアウターチューブに接続となっているため
これまた作り直しました。
もちろんホイール側は削り取ります。


塗装後のメーターギアです。
少し塗装がはげていますが、取り付ければ見えなくなるので
問題ありません。


フロントブレーキキャリパーは裏面まで再現されているのは良いですが、
ブレーキホースとエア抜きのつく部分の厚みが不足しているので1mm増しました。
また、各エッジをナナメに処理しておきます。


ブレーキディスクはあまりにも分厚いので削ります。


外側からおおよそ0.5mmの厚さになるまで削りました。
キャリパーの間に収まる様、ホイール側で取り付け位置を調整します。





2012年6月25日月曜日

アオシマ RZ50 7回目(フレーム、スイングアーム)

昔のキットゆえ、パーツの合わせ面が荒れているのと、
押し出しピン跡があるため、
接着面を金属ヤスリで平面を出します。


スイングアームのリアホイールシャフト受けの部分は
プラ部品の強度確保のため、丸くなっていますが、
実車と異なりますので、削ります。
チェーン引きは今回省略。


フレームは特にいじっていませんが、
エンジンが後から載せられる様に
下面は接着しません。
また、接着面積が非常に狭いので、強度確保のため、
パイプ部分に真鍮線を埋め込んでおきます。


ネック付近の補強が省略されているので、プラ棒で追加しておきます。
2本のダウンチューブの間隔が狭い点は今回眼をつぶります。



2012年6月24日日曜日

アオシマ RZ50 6回目(チェーン)

チェーン、スプロケット今の目でみて標準的な出来です。
当時のキットとしてはとても良いモールドだと思います。
しかし,チェーンカバーはいけません。
上下に厚みがありすぎ、カバーの裏側はありません。


上は以前作ったものです。
下がキットパーツ。


工作が完了したチェーンです。
0.5mmプラ板を裏表に貼って厚みを増します。
フチのリブは0.3mmプラ角棒にて再生します。
チェーンカバーはスイングアームに2箇所で固定されます。
今回はこの点は再現していません。


裏面にもプラ板を貼ります。
チェーンカバーの形状は実車を参考に修正します。
スプロケットの歯も少し削っておきます。

2012年6月23日土曜日

アオシマ RZ50 5回目(リアブレーキ)

リアのドラムブレーキは本体は中々良い形状なのでそのまま。
一体整形のトルクロッド接続部分とトルクロッド本体は
全然ダメなので作り直します。


ドラムブレーキ本体からトルクロッドを切り取り,プラ板を継ぎ足して
接続部分を削りだします。
トルクロッド本体はプラ板と半丸プラ棒で作り直しました。


ブレーキロッドは0.4mm真鍮線に変更。
0.5mm径のスプリングでリターンスプリングを再現します。
キットパーツに比べ,格段にシャープになります。


ブレーキカムのパーツはキット部品を利用。
シャフトをの通る部分に穴をあけ,
プラ棒を差し込み,クランプのためのスジ彫りを入れておきます。
角度はキットパーツに合わせましたが,多少変更した方が良かったかもしれません。





ブレーキペダルは右ステッププレートと一体で成型されています。
ステッププレートは鉄板を折り曲げたものなので、段差部分にプラ板を貼って
斜めに加工します。
今回は厚みに関しては眼をつぶりました。


2012年6月22日金曜日

アオシマ RZ50 4回目(エンジン2)

右クラッチカバーです。
実車では金属製で,写真右側の中くらいの円形部分の
オイルポンプカバーが樹脂製です。

キックシャフト付近にギアオイル注入口を追加。
オイルポンプに2STオイルライン(IN,OUTの2本)、
アクセルワイヤー,タコメーターワイヤーを追加。


シリンダーへの冷却水ラインは一度根元で折って
きちんとシリンダーに接続される様,角度を変更しています。



塗装後,接着に失敗したので少し汚くなってしまいました。
ウォーターポンプに冷却水ホースを取り付けます。
ホースは少し短いのでプラ板で延長してあります。


アクセルワイヤーとタコメータワイヤーを接続します。
それぞれ0.4mm、0.65mmとしました。
キックアームは仮設置です。
キックアーム取り付け穴が少々浅い&径が小さいので
ピンバイスで浚います。
アクセルワイヤー取り出し部は0.6mmアルミパイプとキット付属の
ビニールチューブを使っています。


左のジェネレーターカバーです。
実車は無塗装の黒い樹脂です。
実物と分割が異なり、
実際は上面のパーティングラインの部分までがクランクケースです。
今回は分割を変更はせず,スジ彫をいれてクランクケースと
同じ色に塗る程度にしておきます。


2012年6月21日木曜日

アオシマ RZ50 3回目(エンジン1)

RZ50、続いてはエンジンです。
心臓部である水冷エンジンは右側ウォーターポンプに至る冷却水の経路が
ヘッドからシリンダーへと改良された型がモデライズされています。
おおまかな雰囲気は良いのですが,出来は今ひとつと言わざるを得ません。

修正点の候補として,
・シリンダーが少し小さく,角張っている。
・シリンダーにつくリードバルブ,エキゾーストの形状がおかしい。
・右クラッチカバー前側のオイルポンプカバーが奥まであり過ぎ,
固定用ねじ穴が不足している。
・右クラッチカバーのギアオイル注入口が無い。
・左右カバーのYAMAHAのロゴが凸モールド(実車は凹)
・クランクケースの形状不良。
・左ジェネレータカバーのバランスがおかしい。
・細かいねじ類が不足している。
等でしょうか。

全部の修正は相当大変なので
ポイントを絞って似せて行きます。


シリンダーのフチを丸めた以外はキットそのままです。
クラッチカバーから伸びる冷却水経路はシリンダーにつながる様、
位置の調整が必要です。


実車では左側のジェネレーターカバーは樹脂製。
キットパーツ上面の形状を少しいじっています。
このパーツは円形部分のバランスがよろしくないですね。



クランクケース上面のクラッチレリーズのシャフトが出てくる部分が
ジェネレーターカバーと一体化されており、分割がおかしいです。


キックシャフト付近にあるギアオイル注入口が省略されています。

アオシマ RZ50 2回目(ホイール)

まずはホイールから。
メッキを剥がし,一度そのまま塗装したのですが、
タミヤのRZ250/350に比べて
スポークがあまりにも太く,気になるので,細く削って仕上げ直しました。
ホイール1つ仕上げるのにかかった時間は3時間ほどです。
実際は削った内側にもキットの様にリブがあるのですが,
塗装すればさほど目立たないので省略しました。

また,昔のキットなのでホイールリムにヒケが出ていました。
非常に処理が厄介でしたが,目立つので頑張って慣らしました。
タイヤも内側にバリが出ていたのでリューターで処理します。




塗装はグロスブラックに塗った後,リムを残してマスキング,
シルバーをエアブラシで塗装し,スポークのシルバーを筆で塗装。
最後にセミグロスのクリアーで仕上げました。

タイヤバルブはキットモールドが良くなかったので
AR50の時と同じく,プラ棒から削り出した物を車体に組み付けた後接着します。


これで足回りがシャキッとしました。

2012年6月14日木曜日

アオシマ RZ50 1回目(キットについて)


AR50に続き,同じアオシマのRZ50を作ります。
AR50は組みにくいだけですが,RZ50はそれに加えて
フレームとエンジンの形状がおかしい困ったちゃんです。

仮組したところ、全体のプロポーションはなかなかですが、
特に気になる点として,
フレームのピポットシャフト付近のメインフレームの曲がり方が
実車の曲線ではなく、直線となっている事。
2本のダウンチューブの間隔が狭い2点が挙げられます。

細部を見て行くと、エンジン形状全般が今ひとつ。
アンダーステムの分割に難があり,フロントフォークに段差が出てしまう。
スイングアームの補強板、桁が入っていない等があります。
ホイールのスポークがぶっとい点も印象を悪くしています。

加えて,結構目立つインテークチャンバーが省略されています。

30年以上前のキットを今の目で見ているため,
欠点ばかり挙げる酷評となってしまいましたが,
雰囲気は悪くないので、手を入れた分だけよくなるキットだと思います。

フレームの修正はかなりの大工事になるので,
今回フレームは弄らず,細部のディティールアップに留めるとします。

アオシマ AR50 17回目(完成2、全体)


アオシマ AR50完成です。







今回の反省ポイント
・ワイヤー、ケーブル類が太すぎる
・エンジンのツヤのコントロールが今ひとつ
・チェーンのモールド表現が古すぎたので交換す
・Uni-Trakサスのリンクは目立つので作り直す
・エンジンフィンを薄くだけではなく、深く掘り込む

2012年6月12日火曜日

アオシマ AR50 16回目(完成1、細部)


AR50完成です。


ミラーの鏡面はプラシートにメタルフィニッシュを貼った物を使用しています。
タミヤセメントで接着したところ、爾後変形してしまいました。残念。


メーターはエナメルクリアでガラス面を再現しました。
メインキーの表現は工夫が必要ですね。
タンクの注意書きデカールは昔の製品らしく、文字ではなく
”-----”といった表現なので使用しないほうが良いかもしれません。


フロントフォークはハセガワのメタルフィニッシュを利用。
フチもほとんど目立たず非常に良い感じです。


エンジン左側。
プラグキャップは赤く塗ってアクセントとしました。


エンジン右側。
今回、エンジンはグロスのままです。ちょっと不自然ですね。
せめてシリンダー&ヘッドだけでもつや消しにすべきでした。


サスペンション作り直しの効果が見てとれるショット。
Uni-Trakアームも結構目立つので作り直したほうが良かった。


フロントホイール。
ブレーキディスク固定用ボルトを0.6mmアルミパイプで再現したのですが、
元からある穴が大きいので隙間が目立ってしまいました。
一度埋めたほうが良かったですね。


フロントホイールを裏から。
省略されがちなフロントブレーキキャリパー裏側の
キットパーツが用意されているのは嬉しいですね。


スプロケット周り。
昔のキットなのでチェーンのモールドがよろしくありませんね。
他キットのパーツを流用すべきでした。


リアブレーキ&チャンバー
この辺は印象良く仕上がったと思います。